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【悲報】習字でなぞり書きはタブーと思っている人多数!

目次

なぞり書き・写し書きをしてはダメ!と勝手に思っていませんか?

こんにちは、夏生です。

初めて書道を習う生徒さんは、形をまねするだけで一苦労です。

なので一通り書き方を練習したあとは「手本を下に敷いて違和感やクセを修正しましょう」と指示します。

その時、驚いたように「え!そんなことしちゃって良いんですか?!」と返されることが多いのです。

え?なんで逆にダメだと思いました?

そりゃ、どこかに出品するものとか、審査してもらうものを書いているときに写し書きするのは反則でしょ~!って思いますが、自分の字の向上のためには手段など選んでいられません!

自分の字と先生の字の間にある違和感をなくすために、効率よく「上手く書けない謎」を解き明かしましょうよ!

結果のための手段を選ぼう

「かっこわるいから」とか「なんとなくタブーな気がして」という理由で手段を選んでいませんか?技術が向上するためなら何をしたって基本的にはOK!

手段のために手段を選んでも全く意味がありません!

なりふり構わず、とにかく「きれいな字を自力で書けるようになる」という第一目標を絶対に忘れないで下さい。

もちろん、心を落ち着かせるために、とか趣味が欲しくて、という理由で習いにくる方もいますので、上達への執着はそれぞれかもしれません。

だけど多くの人は、字がうまくなったらいいなと思って習いに来ているのですから、最適かつ最短の方法で上達したいですよね!

実際になぞり書きをすると100%の人が「これすごい!めちゃくちゃよくわかる!書ける!」と感動しています。

実例を見てみましょう。

この変化、結構すごくないですか?

ではどうして、感動するほど早く上手く書けるようになるのでしょう。

完全に理想像を憑依させよ!

さて、写し書きをしていると様々な発見ができます。

隣に手本を置いて書いているだけだと気づかなかった線の長さ・距離・角度など様々な違いがわかります。ほんの1cm程度の違いなのですが、手本を隣に置いて見ながら書くのと、真下にある字をなぞるのとでこんなに違うのか!って思うはずです。

写し書きは理想の型を憑依させる力があります。

基本的なやり方は、

1,繰り返し写して手に馴染ませる。

2,すぐ下に自分で書いてみる。

3,また写す。

4,自分で書いてみる。

この工程をひたすら繰り返します。単純な作業ですが効果は絶大です!

繰り返しなぞり続けることで、手にその感覚が馴染み、写していたときの感覚を持ったまま自分で書いてみるとかなり似た雰囲気で書けるようになっているはず。

できていなくても大丈夫。またなぞって手にコピーさせ続けるのです。

そのうちだんだんと自分で書いたときに似させて書ける回数が増えてきます。

写し書きは自転車の補助輪と一緒

手本をなぞって書くことは、自転車の補助輪のようなもので、まず運転する感覚をつかむことができます。

そのうち補助輪なしで運転を練習するときどうしますか?

後ろで誰かに支えてもらって、ペダルを漕ぎ、しばらくしたら少し手を放してもらいますよね?

それで倒れそうになったらまた、支えてもらいながら運転し、徐々に補助の手を放しても運転できる時間が長くなって行きます。

文字の場合も全く同じ。

手本をなぞっては、自分で書き、また何度もなぞっては、自分でも書いてみる…。という繰り返しをするなかで徐々に体が覚えていってくれるのです。

地味な練習を楽しむには?

書道を習いに来たら、一気に上達しそうな気がしてワクワクしますが、実際上達するには年単位で根気強く続けなければなりません。

しかもそのほとんどが、今回紹介したような地味で地道な練習なのです。

「あーもうヤダ!飽きちゃった!」って言いたくなる気持ちもわかりますが、それを楽しむことって実は誰にでもできるんですよ。

1,文字の攻略は恋と同じ。できないことを全力で楽しむ

理想の字に出会っているのに、なかなか自分のものになってくれない!そんなもどかしい気持ちは恋そのもの!

手変え品替え全力で相手の特徴を分析し落としにいくように、「この字はなんて難しいの!」とやきもきしながらも観察し尽くし、研究し尽くしましょう。

追っているときが一番燃えて、楽しい恋もありますよね…?

2,小さな喜びをかみしめる

文字の上達は何も全体の形だけではありません。

構成要素全てが、きれいな字を書くための大切なエッセンスです。

例えまだ全体が上手に整えられなくても、「きれいな線が書けた」「まっすぐ書けた」「筆の握りかたがやっとしっくりきた」などどんな小さなことにも喜びを見出しましょう。

そもそもそれができないことには、字を上手に書くことなんてできないのですから「これしかできてない…」と卑下せずに、一歩でも進んだことを最高に喜びましょう!

何より、一本の線が上手に引けることって、何にも勝って気持ちいい~♪ことなんですからね。

どんな方法でも斜に構えず試してみること

「こんなことで上手くいくはずない」と思っていることや、「そんなやり方はダサい」と眼中に入れていないものの中には、とても大切な要素が含まれている場合ってたくさんあります。

今回の、なぞり書き(写し書き)もそのひとつかもしれません。

この方法はどんな初心者の方でも気軽にできるはずです。やってみるに越したことはありませんよ。

是非、どんな方法も斜に構えたり、色眼鏡で見ずに、試してみて自分に合った上達方法をさがしてみてください。

練習方法を研究するのもまた、上達への一歩になるでしょう。

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